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インドを拠点とし、200 名の従業員を擁する Centre for Computational Technologies(CCTech)社は、ワークフローを自動化し、生産性を向上するソフトウェアの開発・提供を通じて、建設、製造、石油・ガスなどをはじめとする幅広い業種の企業のパフォーマンス向上をサポートしています。また、同社は Fortune 500 にランクインする企業数社を含む、世界をリードするエンジニアリング企業と提携しながら事業を展開しています。
複数のソフトウェア製品や関係者間でデータをやり取りするために、大規模な設計ファイルを変換していると、その度にミスや手戻りが発生し、プロジェクト ライフサイクル全体の生産性が低下してしまいます。また、ファイルを書き出す度に何らかの情報が失われてしまうという問題も生じます。そのため、大規模なデータ セットを扱うプロジェクトでは、ワークフローに余計な時間がかかっていました。そのような環境では、エンジニアリング チームから施工チームまでの関係者全員が、ファイル内のデータを探すために時間やコストを費やすはめになり、肝心なコラボレーションに十分に力を注ぐことができません。設計者たちは、そのような価値を生まない仕事に貴重な時間を費やすことに、精神的な負担を抱えていました。 プロジェクト関係者に必要なのは、異なるソフトウェア間をシームレスに接続し、詳細なデータを自動更新してくれるソリューションでした。また、各チームの担当範囲だけでなく、設計全体を把握できるようになる必要もありました。
CCTech 社は Data Exchange API を使用して、オートデスク製品とサードパーティ製品間のコネクタを構築することで、コラボレーションやワークフローを改善し、設計者の精神的な負荷を軽減することに成功しました。各コネクタが異なるシステムをつなげ、スムーズに交換できる互換性を備えたコンポーネントへとデータを分割します。このソリューションによって、プロジェクト ライフサイクル全体にわたって、関係者全員が必要なデータに自在にアクセスできるようになりました。
CCTech 社の PowerPoint Connector を使用すると、設計者は Revit と Inventor のモデルを直接 PowerPoint と共有し、設計意図を視覚的に伝えることができます。技術者以外の関係者とコンセプトを共有するために、設計のスクリーンショットを PowerPoint に貼り付ける必要はありません。設計が更新されると、PowerPoint のスライドも自動的に更新されます。
CCTech 社は Revit と Inventor 間のコネクタを使用して、ソーラー パネル コンフィギュレータを構築しました。これを使用すれば、Revit で作業する設計者が、Inventor で作業するソーラー パネル エンジニアと、屋根ビューと太陽熱負荷の要件のみを共有でき、設計全体を共有する必要がありません。エンジニアが Inventor で屋根のパネルを設定すると、変更内容がすぐに Revit の屋根の設計に反映されます。これにより、データの損失や、大容量ファイルのやり取りにかかる時間を削減できます。
同社はまた、Revit と Rhino 間のコラボレーションを助ける Rhino Read Connector も開発しました。設計者は、Revit の建築モデルから設計の一部を抽出し、Rhino を使用する関係者と共有できます。Rhino ユーザーはクラウド上のデータをネイティブ データとして Rhino に取り込めます。これにより、設計チームはより柔軟にモデリングできるようになり、ワークフローを制御しやすくなり、後工程での解析や自動化でも、できることが広がります。
「これはまだ始まりに過ぎません。私たちはまず、データ交換の改善によってワークフローの生産性を向上させることに取り組みました。私たちの生活において、データ エンジニアリングは今後ますます重要になるでしょう。今こそ、この分野に投資すべきです。今後数年の間に、世界中の国や大陸間でデータ交換が行われるようになります。さらに、人類が宇宙に進出すれば、惑星間のデータ交換も始まるでしょう」- CCtech 社 CEO 兼共同創設者/Sandip Jadhav 氏