15 Sep 2025

APS ビジネスモデルの進化

更新:移行のタイムラインは12月8日から1月16日までになりました。

12月8日、Autodesk Platform Services (APS) はクラウド API の新しいビジネス モデルを導入します。これによりアクセスがより柔軟かつ予測可能になり、プロジェクトの成長に合わせて自信を持って計画を立てられるようになります。この変更は APS API を利用するすべての顧客および開発者に影響します。移行開始に伴い必要な 2 つの重要な手順について、以下をお読みください。

APS APIは、設計の自動化、インテリジェントなワークフロー、そしてコネクテッド エクスペリエンスの推進など、これまで以上に多くの業務を強力にサポートしていきます。お客様が自信を持ってイノベーションを続けられるよう、年末にクラウドAPIの新しいビジネスモデルを導入することになりました。

 

主なポイント  

新モデルは、以下の3つの核心的な利点を中核に構築されています: 

  • アクセス性:API を実験的に利用してプロジェクトに適したツールを探索できる継続的なアクセス権が提供されます。月間使用上限により、スケールアップ前に有料 API を試用することが出来ます。
  • 柔軟性:利用状況に合わせた支払いオプションから選択可能になります。ニーズの変化に応じてコストを予測可能し、維持することが出来ます。
  • イノベーション: エージェント型 AI とモデル コンテキスト プロトコル サーバー (MCP) の基盤となる API にアクセスして支払うための最新の方法。将来の「記述して実行する」ワークフローを実現します。

シンプルな 2 段階のアクセス構造により、この新しいビジネスモデルは API 利用状況の可視化、予測可能なコスト、プロジェクトの成長に伴う柔軟な対応を実現します。

新モデルがリリースされた後も APS API を継続してお使いいただくには、次の 2 つの重要なアクションを実行する必要があります: 

  • 新しい 2 階層モデルから提供プランを選択してください:無料または有料。ほとんどのAPS API ユーザーは無料プランから開始します。無料プランの有料 API 利用上限を超える場合は、有料オプションに移行できます。各プランの詳細は以下に記載されています。
  • アプリを開発者ハブに設定・移行してください。これにより API の利用状況が正確に追跡され、適切なチームに課金がおこなわれます。

新ビジネス モデルの導入後、これらのステップを完了するための期間が用意されています。1 月 16 日までにアクションが完了していない場合、オファーに登録してアプリを移行するまで、API アクセスは停止されます。また、有料 API 用の Flex トークンを購入し、導入に先立ってデベロッパーハブを設定することで、事前に準備することも可能です。

次に、何が変化しているのか、そして年末までに何が変更されるのかを詳しく見ていきます。

 

新しい 2 階層ビジネスモデル 

APS は、無料と有料の 2 つのアクセスレベルを備えた、よりシンプルなビジネスモデルに移行します。新しいモデルでは、API を簡単にテストし、アクティビティを追跡、ニーズが高まった場合にのみお支払いいただくことができます。

無料枠 

無料プランでは、クラウド API への月間アクセスを提供します。このプランは、開発者がテスト、学習、コンセプト実証(POC)の構築をおこなう際や、製品サブスクリプションをご利用のお客様が製品 API にアクセスする際に最適です。これにより、使用状況を可視化しながら実験を開始できます。

詳細:Automation API、Model Derivative API、Flow Graph Engine API、および Reality Capture API の課金対象 API には、毎月の使用量に制限が設定されます。課金対象ではない API を使用したり、課金対象の API であっても月間使用量上限を超えない限り、無料プランをご利用いただけます。課金対象 AP Iの月間使用量上限を超える場合は、有料プランにご登録いただく必要があります。

Free Tier

有料枠 

使用量のニーズが無料レベルを超える場合は、有料レベルに移行し、次の 2 つの支払いオプションから選択できます。

前払い(Autodesk Flex による)

詳細:現在の Autodesk Flex を用いた課金の仕組みと同様に、API 使用料を事前にトークンをご購入いただきます。このオプションにより、予算の予測が可能になり、より適切な予算管理が可能になります。Flexトークンは、API を使用するたびに最初に消費されます。トークンが不足した場合、Flexトークンを追加で購入いただくか、後述の従量課金制にご登録いただくまで、アクセスは停止されます。

PrePay

後払い(従量課金) 

詳細:クラウド API を前払いなしでご利用いただける新しいお支払いオプションです。柔軟性を重視した設計で、Flexトークンの枯渇を心配することなく、継続的にご利用いただけます。実際の使用量に基づいて毎月請求されるため、必要に応じて API を柔軟にご利用いただけます。ご利用いただける地域は地域によって異なります。

Pay as You Go

 

クラウドクレジットの移行:APS は今年末までにクラウドクレジットによるお支払いを終了し、Autodesk Flex に正式に移行します。APS API へのアクセスを継続し、サービスに支障をきたさないよう、Flexトークンをご購入いただく必要があります。移行期間中にサポートが必要な場合は、クライアントサービスチームまでお問い合わせください。(日本は対象外)

 

新ビジネス モデルによる有料 API の価格設定

APS のクラウド API は、年末に新しいビジネスモデルに移行します。これには、既存の 4 つの有料API(Automation APIModel Derivative APIFlow Graph Engine APIReality Capture API)が含まれます。各有料 AP Iには、無料レベル内で毎月限られた量の使用量が含まれており、より多くの使用量が必要な場合は有料レベルに移行するオプションがあります。更に、Revit、AutoCAD、Inventor 用の Model Derivative API と Automation API の価格は、提供する価値をより適切に反映するために値上げされます。以前は無料だった一部のアクティビティは、今後は有料になります。新しい価格の内訳については、次の表をご覧ください。

 

上記以外の APS API は、12 月のビジネス モデルの導入時には課金対象外となります(使用料は発生しません)。課金対象外(無料)の APS API の全リストは、こちらでご覧いただけます。

 

APS 利用で選択すべきパス

継続性を確保するため、ニーズに合ったオファー枠に登録し、新しいビジネス モデルのリリース後、すぐにアプリをデベロッパーハブに移行するようにしてください。これらの手順を完了するための猶予期間が用意されますが、新しいモデルに移行する有料 API 用の Flexト ークンを購入し、アプリをハブに移行することで、スムーズな移行を実現することも可能です。

移行期間中もサポートをご利用いただけます。APSの「Get Help」ページには、ドキュメントGitHubリポジトリStack Overflowリソースなどのリソースが掲載されています。Autodesk Developer Network(ADN)メンバーの方は、メンバーシップを通じて個別サポートもご利用いただけます。

 

詳細は今後のウェビナーでご確認ください(英語)

変更点の概要を説明し、ご質問いただけるフォーラムを提供するウェビナーを 4 回開催いたします。以下の日時のいずれかにこちらからお申し込みください。(日本でも別途ウェビナーを予定しています。)

  • November 3rd 10AM CST 

  • November 3rd 9PM CST 

  • December 1st 10AM CST 

  • December 1st 9PM CST 

ウェビナーを見逃してしまった方、または録画を視聴したい方は、次の収録動画をご覧ください。

よくある質問 

変化には疑問がつきものです。そこで、何が変化し、それが業務にどのような影響を与えるのかを理解するのに役立つよう、以下に回答を掲載しました。

何が変わるのでしょうか?

Autodesk Platform Services (APS) は、新しいビジネス モデルと価格体系に移行します。

  • すべての APS API は、12 月から新しい 2 層モデルで提供されます。Autodesk Platform Service API を引き続きご利用いただくには、いずれかのプランにご登録いただく必要があります。
  • ビジネス モデルの開始時には、Automation API、Model Derivative API、Flow Graph Engine API、Reality Capture API の 4 つの API が課金対象となります。各 API には、毎月一定量の無料利用枠が含まれており、必要に応じて追加購入いただけます。
  • さらに、Revit、AutoCAD、Inventor 向けの Model Derivative API と Automation API の価格は、提供する価値をより適切に反映するよう変更されます。

これらの変更はいつから有効になりますか?

新しいビジネスモデルと価格改定は、12月8日に発効します。

有料 API は一切使用していませんが、それでもオファーにサインアップする必要がありますか?

はい、新しいビジネスモデルが導入されたら、すべてのクラウド API ユーザーは段階的なプランにサインアップしていただく必要があります。有料 API をお使いにならない場合でも、チームで無料プランを取得し、そのチーム内に開発者ハブを設定し、アプリをその開発者ハブに移行する必要があります。

オファーにサインアップ(登録)しないとどうなりますか?

1月16日までにオファーにサインアップする必要があります。期間終了後は、登録して後続のオンボーディング手順を完了するまで、アプリは動作しなくなります。

準備には何をする必要がありますか?

アプリがスムーズに継続実行出来るように準備する方法は次のとおりです。

  1. 有料プランの API をお使いの場合は、サービスの中断を避けるため、事前に Flex トークンをご購入ください。
  2. ビジネス モデルが利用可能になった際にサインアップ出来るよう、2 つの有料プランとお支払い方法をご確認ください。
  3. 新しいモビジネスデルが利用可能になった際、デベロッパーハブを作成して既存のアプリをハブに移行する必要があります。手順については、リリースが近づきましたらお知らせします。

無料レベルには期間の制限がありますか?

いいえ。毎月ご利用いただけますが、有料 API の月間使用量上限を超えないようにする必要があります。

有料 API の無料使用上限は何ですか?

有料 API の使用上限は上記のレート表で確認出来ます。

無料レベルの上限を超えたらどうなりますか?

4 つの有料 API (Automation API、Model Derivative API、Flow Graph Engine API、および Reality Capture API) のいずれかの無料レベルの上限値を超えた場合、その API の使用は翌月まで停止されます。または、有料レベルを選択することも出来ます。

有料プランを選択した場合でも、有料 API の月間使用量上限は無料で利用できますか?

いいえ。有料プランにアップグレードすると、有料 API の使用量は実際の使用量に基づいて計測され、請求されます。  

無料レベルは今までの APS  90 日トライアルに代わるものですか?

はい。

無料レベルで API の使用状況を監視するにはどうすればよいですか?

月間使用量の記録は、デベロッパーハブで直接確認出来るようになります。

Flex トークンとは何ですか?

Flexトークンは、APS API および一部のオートデスク製品へのアクセスに使用される計測単位です。例えば、クラウド環境でファイルを変換する際に消費されることがあります。Flexトークンの詳細については、autodesk.com/flexをご覧ください。

Flexトークンには最低購入数はありますか? 

はい。最低購入数は100トークンです。

Flexトークンには有効期限がありますか? 

はい。トークンの有効期限は購入日から 1 年です。

ボリュームディスカウントはありますか? 

はい。Flexトークンの購入数に応じて割引が適用されます。Flexトークンの詳細については、autodesk.com/flex をご覧ください。

Flexトークンがなくなったらどうなりますか? 

Autodesk Flex による前払いに加えて、後払いの従量課金にもご登録いただいている場合は、毎月の請求が継続されます。そうでない場合は、トークンを追加購入されるまでアクセスが停止されます。

前払いと従量課金(後払い)の違いは何ですか?

前払いの場合、Flexトークンを事前に購入し、使用した分だけ消費されます。従量課金(後払い)の場合、実際の使用量に応じて毎月請求されます。

後払いの従量課金を利用できるのは誰ですか?

サービス開始時には、後払いの従量課金は一部の国の対象顧客に提供されます。*

前払いの Flex を使わずに後払いの従量課金を利用できますか?

はい。後払いのみにご登録いただけます。

前払いと後払いの両方を利用する場合、どちらが先に使用されますか?

Flexトークンが常に最初に消費されます。トークンがなくなると、課金は後払いに移行します。

*米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、日本、欧州経済地域、英国、スイスにお住まいで、クレジットカードまたは PayPal でお支払いいただき、アカウントが良好な状態にあるお客様が対象となります。

Model Derivative APIのBasic Interactionsはどのように定義されていますか?

複雑な(コンプレックス)ファイルまたは単純な(シンプル)ファイルをModel Derivative APIで変換する際の価格調整に加え、APIとの追加インタラクションは30万回のAPI呼び出しごとに1トークンの料金が課されます。これには、コンプレックスまたはシンプルの変換ジョブを直接トリガーしないModel Derivative APIのエンドポイントへのすべての呼び出しが含まれるようになりました。これらを「Basic Interactions(基本的な対話)」と呼んでいます。このカテゴリに該当するリクエストおよびエンドポイントの一覧は以下の通りです。

GET /formats
GET /{urn}/manifest
DELETE /{urn}/manifest
GET /{urn}/manifest/{derivativeUrn}/signedcookies
HEAD /{urn}/manifest/{derivativeUrn}
GET /{urn}/thumbnail
GET /{urn}/metadata
GET /{urn}/metadata/{modelGuid}
GET /{urn}/metadata/{modelGuid}/properties

Related Article