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スイスのある不動産投資・建設会社が、特定の設計の施工にかかる費用を正確に予測できるようになりたいと考えた。 同社はソフトウェア開発チームを雇い、クラウドベースのコスト モデル品質チェッカーとコスト解析ツールを制作した。 完成したツールの性能に感銘を受けた不動産会社は、他の人々もこれを使えるように、このクラウドベースのアプリケーションをサービス化することにした。こうして誕生したのが Singular 社とその商品、BIM Tools だ。ビルの設計者や投資会社は、BIM Tools を使えば、施工にかかる予測コストをオンラインで解析できる。 BIM Tools の使い方は簡単で、設計モデルをクラウドにアップロードしてモデルの各部分を選択すればいい。 操作しやすいインターフェイスで、モデル内の部屋や窓などのさまざまな要素を選択すれば、予測コストが分かる。 ツールに搭載されているインポート チェッカー機能を使用すれば、コストに影響するモデル内のエラーを簡単に見つけて修正することもできる。
建築業界では誰もが施工コストの重要性を理解しているが、プロジェクトの価格を設定して販売する投資会社にとっては、特に建設が完了する前に正確なプロジェクト施工コストを理解することは重要だ。 マンションの価格設定が高すぎれば、買い手が集まらない。 また、マンションの施工コストが予想以上に高額となったにもかかわらず、低い販売価格でしか売れなかった場合は、利益が出ないおそれもある。 Singular のチームは、設計モデルの施工にかかる予測コストを解析し、材料の数量における誤りなど、コストの不正確な見積もりにつながるエラーを識別できるツールを開発することを目指した。
Singular のソフトウェア開発チームを組織した不動産投資・建設会社では、すでに設計図書の保管と共有に BIM 360 Docs を利用していた。 そこで Singular は、BIM 360 を新しいソリューションの核として開発を効率化することにした。 BIM 360 で建物モデルを表示・解析できるツールを開発するというのが構想だった。 表示機能は必須のため、さまざまな設計ファイル形式をネイティブ ファイルのようにサポートし、BIM 360 と統合できるビューアを探した。 Singular の要件をすべて満たしたのは、60 種類を超える一般的なファイル形式をサポートする Autodesk Forge Viewer だった。 さらに Forge が持つ他の API も利用して、BIM Tools を強化することができる。 チームは Forge の Model Derivative API を利用して、モデルに関連付けられた材料の仕様など、モデル データの解析とメタデータの抽出を実現した。 また、Webhooks API を利用して、モデルに変更が加えられた際に通知を生成する機能を短時間で追加することができた。 表示とデータ管理については Forge の機能を利用できたため、Singular は BIM Tools のパワフルなモデル品質チェック機能とコスト解析機能の開発に、多くの時間をかけることができた。 Forge による主な成果:
「当社が Forge を選んだのは、高品質なモデル表示機能や、さまざまな API が利用できるからだけではありません。オートデスクが Forge を推進しているからこそ、このプラットフォームの将来性を確信したのです」—Singular CTO / マーティン・ルーカ氏