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VINCI Facilities は、ヨーロッパやモロッコのビル運用会社に対して、ビル運用管理を効率化するソリューションを提供する企業だ。同社の顧客は、快適でサステイナブルなビルの運用を目指す、官民のさまざまなセクターの組織である。 VINCI Facilities のソフトウェア開発チームは、BIM(ビルディング インフォメーション モデリング)を利用して、ビルの情報を取得して効率的な運用管理を行える施設管理ソフトウェア システムを開発した。 2019 年初頭にリリースされたこのソフトウェアシステム「TwinOps」に、導入したビル運用会社は驚嘆した。施設管理者は TwinOps で、ビルを 3D モデルとして可視化し、管理することができる。 このモデルには設計と設備に関する豊富なデータが統合されていて、管理者はビルの運用ダッシュボードからこのデータを利用できる。 テナントもこのシステムを使って問題を報告し、問題の発生箇所を正確に示したメンテナンス要請を作成できる。 メンテナンス スタッフは、AR(拡張現実)ビューアを利用して壁の中や天井裏のシステムを「見る」ことができるため、ピンポイントに問題に対応できる。 ビル オーナーも、TwinOps を使って分析することで、設備をもっと効率良くサステイナブルに運用する方法を知ることができる。
VINCI Facilities は、3D 施工モデルに含まれるインテリジェント データを施設管理に活かしたいと考えた。 また、温度や設備パフォーマンスを監視するセンサーを 3D 建物モデルと統合することで、スマート ビルを実現するチャンスも見出していた。 このビジョンの実現を任されたソフトウェア開発チームは、BIM とセンサーを活用してビルをインテリジェントに運用できる施設管理システムの開発を開始した。 建物の設計と管理には、さまざまな種類のデータやファイル形式が使用される。チームは、こうした幅広いインプットに対応可能なシステムにする必要があると判断した。
VINCI Facilities は、開発中のシステムには高速で軽容量のモデル表示機能が必要と考えた。 しかし、ビューアの開発とサポートのために多大な時間をかけたくはなかった。 そこで開発プロセスの早期段階に、利用可能なビューアのオプションを検討した。 Forge Viewer は、いくつか挙がった候補のうちの 1 つだった。 機能的に制約の多いビューアを除外していった結果、チームが最終的に選んだのは、60 種類を超える CAD ファイル形式をサポートする Forge だった。 ビューアの決定後、チームは Forge の他の API についてもじっくり検討し、開発作業の効率化にそれらの API も利用することにした。 Model Derivative API は、モデルからメタデータを抽出し、ビューア用のデータ出力を最適化するために利用した。 Design Automation API は、各部屋の情報をソフトウェアで使用可能な形にするために利用した。チームは、このように Forge API を利用することで節約した時間を使って、設備のパフォーマンス最適化に役立つ解析ツールなども開発し、他社製品にはない付加価値を TwinOps に追加することができた。
Forge による主な成果:
「当社のチームはあらゆるビューア オプションを検討しました。 その中で Forge Viewer は明らかに、最もパワフルでサポートするファイル形式も多かったのです」 —VINCI Facilities BIM プログラム ディレクター / マシュー・リゴー氏