Ready to Get Started?
Try Autodesk Platform Services for free by setting up an account and free trial. Explore the resources to learn about the solutions you can build using design and engineering data.
Sparkel 社は、オスロを拠点とするスタートアップ企業です。施工者が設計図書を解釈・理解できるようにサポートする、人工知能(AI)を活用したソフトウェアを開発しています。
大規模な建設プロジェクトでは、100 を超える設計図書が作成される場合もあり、さらに各書類のバージョンが頻繁に更新されます。しかもそうした膨大なファイルが PDF やスプレッドシートなどの静的なファイルでやり取りされる場合、施工会社は設計を誤って解釈したり、重要な施工データが失われたりといった多大なリスクを負うことになります。その結果、次のような事態につながります。
見積もり担当者やプロジェクト マネージャー、施工現場マネージャーなどの施工担当者に必要なのは、設計図書から正確な情報を引き出すソリューションです。建設プロジェクトを成功へと導くためには、ビルディング インフォメーション モデル(BIM)や PDF ファイルから常に最新データを取得しながら、設計における問題点や改善点を特定し、正確な見積もりを行い、設計変更にすばやく対応し、関係者と円滑にコミュニケーションをとる必要があります。
Sparkel 社が開発したクラウドベース ソフトウェア「Sparkel」は、そんな課題を解決するソリューションです。Model Derivative API を利用して 2D/3D 設計を抽出・変換し、Viewer を利用してモデルを Web ブラウザで表示します。さらに、図面を解析する AI と、結果を検索する ChatGPT が組み込まれています。施工者が Sparkel を使用すると、次のようなメリットがもたらされます。
例えば、「2 階に必要なプレキャスト コンクリートの量はどれくらい?」とモデルについて質問すると、Sparkel の AI エンジンが、図面に直接リンクされたテーブルや情報を表示してくれます。 更新された設計が届くと、Sparkel が変更内容を解析し、通知してくれます。設計と施工のプロセスがシームレスにつながり、正確なモデルの作成が可能になります。さらにこのモデルからデジタル ツインを作成し、竣工時に成果物として引き渡すことも可能になります。
Sparkel 社の最終的な目標は、循環性を実現することです。デジタル ツインには、建物や資材に関する正確な情報が記録されるため、改修や解体の際にはこのデータが資材の再利用に役立ちます。
「無駄のない建設は実現可能です。しかしそのためには、設計フェーズから施工フェーズへの移行時にデータを適切に引き渡す必要があります。施工プロセスや現場の状況を正確に伝えるデータが必要です。私たちはこのアプローチで、コストの見積もりや利益率を改善し、廃棄物やエラーを削減し、持続可能性の実現に近づくことに成功しました」- Sparkel 社 CEO/Magnus Nilsen 氏