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CAPA 社(株式会社キャパ)は、東京を拠点とするソフトウェア企業であり、認定システム インテグレーターです。建設・土木エンジニアリングや製造業界向けの CAD や設計アプリケーションの開発を主に手がけています。1983 年の設立以来、BIM(ビルディング インフォメーション モデリング)、CIM、CAD のカスタマイズに特化して事業を展開してきました。Autodesk Authorized Developer の資格も有する同社は、人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、Web/クラウド開発、VR/AR/XR(仮想現実/拡張現実/エクステンデッド リアリティ)を活用したソフトウェア ソリューションを提供しています。
さまざまな企業のチームが携わる建設現場のコラボレーションは、従来とても困難でした。オーナー、マネージャー、オフィス スタッフ、現場作業者が、それぞれにプロジェクトの状況を把握しながら、クライアントと明確にコミュニケーションしようとしても、チーム間で単一の統合ソフトウェア システムを共有する環境がなくては、どうしても情報の取りこぼしが生じてしまいます。各企業がそれぞれに異なるシステムを使用している場合は、外部関係者に合わせてさまざまなシステムやハードウェアに投資する必要があります。また、現場のチームは常にデスクトップ コンピューターにアクセスすることもできないため、設計の変更や資材の注文など、プロジェクトの最新情報をすべて把握することが難しくなります。こうしたすべての要因が、ミスや手戻り、予算超過、スケジュールの遅延などにつながってしまうのです。
CAPA 社の顧客である株式会社大林組が、ダム建設現場でこの問題に直面した際に、同社はこの問題の解決に乗り出しました。さまざまなハードウェアやソフトウェア システムから、クラウドへプロジェクト データを移行することが、コラボレーション改善の鍵となると同社は考えました。
そこで同社 は BIM の管理システムを設計し、Autodesk Platform Services(APS)をベースにそのシステムを構築しました。また、大林組が使用しているソフトウェアと導入するモデル データの間の互換性を考慮して、APS の API を選択しました。また、大林組はコンクリート施工管理システムの EAGLE Plus を使用していたため、その出力データに対応するシステムを設計しました。こうして、すべてのプロジェクト データを一元管理できるクラウドベースの共通データ環境が完成しました。これにより、プロジェクト関係者が現場からでもオフィスからでも場所を選ばず、いつでも 3D モデルにアクセスし、施工状況を確認できるようになりました。あらゆるデバイスからクラウド上のプロジェクト データにアクセスできるため、ハードウェアやソフトウェアに余計なコストがかかることもなくなり、現場作業者もモバイル デバイスで簡単にアクセスできるようになりました。
CAPA が、Data Management API を使用してモデル データを抽出し、クラウド環境に保存すると、70 種類以上のデータ形式に対応する Model Derivative API によって、モデル ファイルが表示可能な形式に変換されます。これらのファイルを、Viewer API によって、あらゆるデバイスの Web ブラウザで 3D モデルとして表示することができます。
この APS システムでプロジェクト データのやり取りを合理化したことで、情報の行き違いによるミスや、それに伴う余計なコストがなくなりました。施工現場で不明な点があれば、関係者はすぐにデバイスを取り出して、プロジェクトの状況を確認しながら解決策を検討できます。誰かがモデルに変更を加えると、すぐにプラットフォーム上のデータに反映されるため、関係者間でデータの矛盾が生じることも、予算やスケジュールに響くこともありません。
Autodesk Platform Services によって、次のような成果が実現しました。
「私たちは 3D モデルや属性情報の設定に、Civil3D と Navisworks を主に使用していました。また、クライアントやサブコンなどの関係者の多くはソフトウェアを所有していません。そうした関係者と情報を共有するには、BIM360 やその基盤となる Autodesk Platform Services の機能が役立つと判断しました」 - 大林組