Autodesk App Store Fusion
プロフェッショナル開発者向け情報
このガイドは、Autodesk App Store でプラグインやその他のコンテンツ(無料版、試用版、有料版)を初めて公開する開発者やコンテンツ プロバイダを対象としています。このガイドでは、Autodesk App Store 向けの製品を作成する際にパブリッシャーが遵守すべきベスト プラクティスのガイドラインといくつかの要件を概説します。これらのガイドラインは、Autodesk App Store のユーザーが Store から複数の製品をダウンロードする際に、一貫した体験を提供できるようにするためのものです。
要件
初めてパブリッシャー登録を行う際には、Autodesk App Store での公開に必要な要件の詳細なリストが表示されます。以下の情報は、その概要です。内容に相違がある場合は、オンラインの Publisher Agreement が優先されます。
すべてのコンテンツ タイプ
オートデスクが必要とする情報の大部分は、コンテンツを申請する際に記入する Web フォームを介して収集されます。その際には、製品のダウンロードに含まれる、オンライン表示可能な HTML「クイック スタート」ページを生成するための情報も収集されます。
互換性
最新バージョンの Fusion® に関連した製品( Fusion® と併用可能な製品)である必要があります。
ユーザー権限
オートデスクが作成する標準の Autodesk App Store アプリ インストーラを使用することを強くお勧めします。アプリを申請するプラットフォームに応じて、Windows 用と Mac 用のインストーラを作成できます。Fusion アプリはユーザ専用のディレクトリにインストールされるため、追加の権限は必要ありません。
製品の安定性
製品には安定性が必要です。不適切と見なされる動作が発生したり、Fusion の動作が不適切に変更されるものであってはなりません。例えば、標準機能をブロックする、別のプラグインの機能をブロックする、データ消失の原因となるなどが該当します。
HTML ヘルプページ
アプリの申請時に提供するドキュメント情報は、標準形式の HTML ページの作成に使用されます。この情報によって、ユーザが製品の使用方法をすばやく理解できるようにする必要があります。この標準 HTML ドキュメントからは、追加情報(Web サイトに掲載された追加のヘルプ ファイルなど)を参照することができます。
すぐに実行できる
ライセンスシステムを使用する場合は、ユーザーが製品をインストールするとすぐに実行できるようにする必要があります。つまり、あなたのアプリケーションは、インスタントアクティベーション(たとえば、オンラインアクティベーション)を可能にするか、あるいは、顧客にアクティベーション情報を送信するのに十分な時間の猶予期間を設けて、フル機能の使用を可能にしなければなりません。
スタンドアロン アプリケーションとその他のコンテンツ
Fusion に統合されない製品には、追加要件はありません。該当する製品は、電子ブック、ビデオ チュートリアル、業界固有の計算ツールなどです。
ガイドライン
アドインのロードの効率性
アドインの起動時間を最短化します。Fusion アドインは Fusion の起動時にロードされます。そのため、ユーザが Fusion を使用できるまでの時間に、各アドインが影響を及ぼします。Fusion では、アドインのパフォーマンス情報を一部取得できるため、アドインのロード時間を測定できます。
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アドインのパフォーマンス情報を取得するには、Fusion を起動する前に環境変数 “APPLOG_FOR_PERFORMANCE=yes” を作成する必要があります。これで、Fusion の実行時に、ユーザ専用のローカル appdata フォルダのログ ファイルにパフォーマンス情報が記録されます。ログ ファイルの例: %localappdata%/Autodesk/Autodesk Fusion 360/5RL5Q5DP5XU5/logs/AppLogFile20150819T145311.log
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「ran script」を検索すると、ログ ファイルにあるアドインのうち、ロード時間と実行時間が記載されているアドインの行が表示されます。ロード時間は、Fusion がアドインをディスクからロードするのにかかる時間であり、実行時間は run() 関数の実行に要する時間です。ほとんどのアドインのロードと実行には、0.005 秒ほどかかっていることがわかります。アドインに極端に長い時間がかかっている場合は、その原因を調べる必要があります。run メソッドにコマンドを追加してコマンド イベントに接続します。ライブラリの追加のロードは、アドイン コマンドが実行された場合にのみ発生します。
コマンド アクセス
アプリ コマンドへのアクセスは論理的な場所に配置する必要があります。ツールバーに新しいパネルを作成するのではなく、既存のパネルを使用することを強くお勧めします。機能が既存のパネルに収まらない場合は、コマンドを[アドイン]パネルに追加する必要があります。ユーザーは、頻繁に使用するコマンドをツールバーの最上位レベルに移動させることができます。
フォルダー
バンドル
次のルートフォルダのいずれかに、". bundle "で終わるユニークな名前のフォルダを作成する必要があります。このフォルダの中に "PackageContents.xml "という名前の設定ファイルを作成します。また、"Contents "サブフォルダが必要です。
したがって、最小限の "開発用 "インストールには2つのファイルが必要で、下記のようになります。:
Windows:
- % APPDATA %\Autodesk\ApplicationPlugins\ ADSK.MyApp.bundle \ Contents\ ADSK. MyPlugin.dll OR MyPlugin.py
- % APPDATA %\Autodesk\ApplicationPlugins\ ADSK.MyApp.bundle \ Contents\ v ADSK. MyPlugin. Manifest
Mac:
- ~/Library/Application Support/Autodesk/Application Plugins/ ADSK.MyApp.bundle / Contents/ ADSK. MyPlugin.dll OR MyPlugin.py
- ~/Library/Application Support/Autodesk/Application Plugins/ADSK.MyApp.bundle / Contents/ v ADSK. MyPlugin. Manifest
Fusion アプリの読み込みに対応した場所
Windows 版のユーザー毎のルート・フォルダーは次のとおりです。:
- %APPDATA%\Autodesk\Application Plugins
MAC 版のユーザー毎のルート・フォルダーは次のとおりです。:
- ~/Library/Application Support/Autodesk/Application Plugins
ユーザー毎のフォルダにインストールされたアプリは、そのユーザーのみが使用できます。
同じアプリのすべての提出は、更新されたバージョン番号を持つ必要があります。
追加情報
ADN チームは、Autodesk App Store でのパブリッシャーとしての成功を支援します。本ガイドラインおよび Autodesk App Store Publisher Center のその他のドキュメントをご確認の上、ご不明な点がございましたら、appsubmissions@autodesk.com までメールでお問い合わせください。